ウランガラス鋳芸館 開館に際して
ご挨拶
今から遡る事約35年前、私がヨーロッパを旅行した際に高岡銅器の鋳造工程と同様の方法にてガラスの鋳造を知り、そしてブラックライトを照射することに於いてなんとも言えぬ魅惑的な蛍光色を放つ『ウランガラス』に魅せられたものでした。
それから、コレクションを始め いつかは皆さんにご覧いただける展示館を、それも私が育った金屋町で開設したいと思うようになりました。昨年、偶然ではありますが私が居住する近くの民家を譲っていただくことになり今日を迎えることになりました。
この度の開館に際しましては、金屋町並びに関係者の方々を始め、皆様方のお力添えの賜物と感謝申し上げる次第です。これからは『ウランガラス鋳芸館』が金屋町発展の一翼にでもなればと願いますと共に 皆様方に愛される展示館として運営してまいりたいと存じます。
令和2年3月
ウランガラス鋳芸館 館長 新森 慎之助
ウランガラスについて
ガラス鋳芸
- ウランガラス鋳芸館では、銅器で有名な地元高岡の鋳造業で培われた、蝋型鋳造技術のノウハウをもとに、ウランガラスをはじめとしたガラス製品を製造しております。特に、"筒体とガラスの複合体"に関しては実用新案を取得しております。
- 製品は、仏像や置物などのインテリアから、ペンダントや携帯ストラップなどのような小物まで、幅広く多様に手がけております。ウランガラスの放つ光のもたらす癒しをお届けします。
ウランガラス
- 暗闇でブラック・ライトをあてると、魅惑的に蛍光するウランガラス。1830年頃、チェコ・ボヘミア地方で生まれ、欧米を中心に調度品や食器として人気を集めました。現在はチェコやアメリカなどで僅かに生産されるのみで、大変貴重なものとなっています。
ウランの効能
- 光の源であるウランの石言葉は、「勇気」「栄光」「冒険」。独立と自由を好み、夢の実現へ導く力があると言われています。
- ウランと聞くと、放射能のことを心配されるかと思いますが、ガラスに含まれるウランは、テレビやパソコンと同程度に人体に影響はありません。近年では、低レベルの放射線が新陳代謝を促進し、免疫力や自然治癒力を高めるという「放射線ホルミシス効果」が注目され、日本でも電力中央研究所を中心に研究が進められています。
ウランガラスのQ&A
ウランガラスとは何ですか?
色をつけるのに、ほんの少しのウランをまぜたガラスのことで、主に黄色や緑色をしたガラスです。ウランガラスの大きな特徴は、紫外線ランプを当てると、美しい緑色の蛍光を出す点です。
ウランガラスは誰が発明したのですか?
1830年頃、チェコのボヘミア地方のガラス工芸家フランツ・りーデルが作りだしたとされています。その後、チェコを中心に、欧州や米国で、花瓶や食器など各種のガラス製品が大量に作られましたが.第二次大戦時に、製造が禁止されました。その後、戦後になって、一部の国で製造が再開されました。
ウランは誰が発見したのですか?
ウランを発見したのは、1789年、ドイツの化学者クラップロートです、1781年に発見され天王星(ウラナス)にちなんで、ウランという名前がつけられました。
ウランガラスの放射能は大丈夫ですか?
ウランガラスに含まれているウランは0.1%~1%程度で、ウランからの放射能はごくわずかです。さらに、ウランはガラスに閉じ込められており、外へ出ることもありません。一方、自然界には宇宙や地球からの放射能があり、また、人体のカリウムも放射線を出しています。
これらのことから、ウランガラスの放射能について心配する必要は全くありません。
どうして緑色の蛍光が出るのですか?
アンリ ・ベクレルとその父エドモンドは.ウランの蛍光を研究していました。ウラニル・イオン(UO2++)を含む科学物のウラン原子は、紫外線のエネルギーを吸収し、元の状態に戻る時に緑色の光を出します。従って、紫外線を当てると、最もはっきりと蛍光が見えます。
日本でも作っていたのですか?
1900年頃、岩城ガラス社の劃立者岩城滝次郎が、米国から製造技術を持ち帰りました。そして、1920年代から1930年代(大正から昭和初め)にかけて、日本でも大量に製造されました。
今でも作っているのですか?
現在では、米国やチェコで、ほんの少しだけ、生産されています。なお、日本のウラン鉱山であった岡山県・人形峠(妖精の森ガラス美術館)で、近年、ウランガラスエ芸品が作られ始め、好評を得ています。
ウランガラスは何からできているのですか?
ウランガラスの原料は、ガラスの一般的な成分である二酸化けい素とアルカリ金属の酸化物などのほかに、色をつけるためにウラン化合物を0.1%~1%程度入れています。
もっと知りたい時は?
本メモの製作者 日本ウランガラス同好会へhttp://uranglass.gooside.com/ また、入会希望の方は、上記サイトからお申し込み下さい(会費無料)
魅惑的な光を発します
。。 地下室の展示品
⇒
ウランガラス製品にブラックライトをあてると蛍光色の光を発します。
ウラングラスの種類と発光度合い
ホルミシスについて
ホルミシスとは
ホルミシスとは、何らかの有害性を持つ要因について、有害となる量に達しない量を用いることで有益な刺激がもたらされることであり、その要因は物理的、化学的、生物学的なもののいずれかである。例えば紫外線は浴び過ぎれば皮膚がんの原因となり、また殺菌灯は紫外線の殺傷力によっているが、少量の紫外線は活性ビタミンDを体内で作るために必要であり、この活性ビタミンDは血清中のカルシウム濃度を調整するものであって、もし不足すればクル病の原因となる。ホルミシスの語源はホルモンと同様にギリシア語のホルマオ(興奮する、の意味)である。 ウィキペディア(Wikipedia)より
ウィキペディア(ホルミシスについて)
ホルミシスルーム
当館では、皆様方にゆったりとくつろいだ気持ちでコーヒーなどを召上って頂くスペースとしてホルミシスルームを開設させて頂きました。是非ご利用ください。
ホルミシスルーム
入館料について
当館の売店スペースは無料
展示品スペースは200円
ホルミシスルームをご利用の方は入館料を含め500円(コーヒー付き)となります。
※価格は税込
アクセス
金屋町へは
JR高岡駅から徒歩約20分
JR高岡駅からタクシーで約5分
能越自動車道高岡ICから車で10分
JR新高岡ーJR高岡間はJR城端線また
はバスをご利用下さい。
〒933-0841 高岡市金屋町5-13
電話・FAX 0766-21-0300
開館時間 13:00~17:00
定休日 火曜日
E-mail
shinnosuke03273@gmail.com
リンク
ウランガラス同好会
NPO法人金屋町元気プロジェクト
金屋町(高岡市) ウィキペディア